

レーシングドライバー、出来利弘が語るロードスター
レーシングドライバーであると同時に企業向けコンサルティングも行っている出来 利弘(でき としひろ)は、生まれた時からクルマ好きだったと言う。
「僕が生まれた頃、父がちょうど運転免許をとったんです。だからエンジンのスリリングなサウンドやフィーリング、エグゾーストのにおいを嗅いで育ちました。2歳の頃にはカバーがかかった状態のクルマを認識し、テレビでレースを観始めたんです」
大人になった出来利弘、通称「トシ」は、初代ユーノス・ロードスターを発売直後に購入した。トシの言葉によると、「今までのクルマとは全く違う次元で、僕の想像力をかき立ててくれた」クルマだった。
以後、様々なロードスター・モデルに乗り続け、NB TD-1001RとNC TCR 2000は彼自身がモディファイを手掛け、販売した。現在の愛車は、限定モデルのM2 1001と第3世代のNC RHT。NC RHTは信頼性、安全性、パフォーマンスの安定性という全ての点において「パーフェクト」なクルマだ。
ロードスターのシンプルなデザイン、十分なエンジンパワー、そしてスムーズなハンドリングこそが、長年トシを魅了してきた理由だ。
「ライトウェイト・スポーツカーにとって重要な要素を本当に理解している人たちが造ったクルマだと思います。チューニングに関しても、コンパクトなサイズから想像するレベルを上回る直線安定性が見事ですよね」
自らが主宰するディーテクニックではドライビング・アドバイザー、執筆やコンサルタントなど、数多くの顔を持つトシは、NCECロードスタークラブの代表でもあり、毎年ターンパイク箱根でクラブミーティングを主催している。
「ロードスターのオーナーさんたちは皆さん、とても気さくですぐ友達になれるんですよ。愛車自慢だけではなくて、みんなでロードスターを楽しむという雰囲気がありますね。ロードスターのキャラクターが、そういう素敵な雰囲気をつくっているんだと思います」


30周年を迎えるマツダ ロードスター
今年生誕30周年を迎えるマツダ ロードスター。ロードスターを支え、育ててくれた全ての人に感謝の気持ちを込めて、マツダは30周年記念特別仕様車を発表した。特別仕様車のボディカラーには専用色「レーシングオレンジ」を採用、専用に開発されたRAYS社製鍛造アルミホイール(RAYS ZE40 RS30)に加え、Brembo社製フロントブレーキキャリパーとNISSIN社製リアブレーキキャリパーにはオレンジの塗装が施されている。
RECARO社製シートやアルカンターラのトリムにも、レーシングオレンジをアクセントとしたカラーコーディネートが取り入れられた。他にもBILSTEIN社製ダンパーを採用、「30th Anniversary」オーナメントにはシリアルナンバーが付けられている。特別仕様車は世界3000台限定販売、幸運なバイヤーは、ソフトトップとリトラクタブルハードトップのいずれかを選択できる。
世界のマツダ・ファン










過去3年間、アリゾナの砂漠やカリフォルニアの沿岸部を愛車のMX-5 (日本での販売名 ロードスター)で数えきれないほど走りました。安定した、心底楽しい走りを提供してくれるMX-5とは、これからもずっと一緒にアドベンチャーを楽しみたいですね。
5年前にこのクルマを手に入れた後、あれこれ手を加えて理想のFDが完成したと自負しています。改良は、言い尽くせないくらいたくさんやりました。ロール系のパーツをセットアップして低いスタンスとし、タイヤはフロントにスキニー、リアはスリックです。
暖かな太陽の日差しの下で走るために、アメリカ仕様のMiata NA (日本での販売名 NA系ロードスター)を輸入しました。自然吸気エンジンに気筒独立スロットル(ITB: Individual Throttle Body)搭載なので、山間部のドライブにぴったり。プライベートの時間はほとんど、複数台所有しているマツダ車のハンドルを握っていますね。私の人生において、マツダのクルマは大きな比重を占めています。
このRX-7には7年以上乗っています。FD3Sの一番好きなところは、美しいフォルムとロータリーエンジン。運転するたびに気分が上がります。
18歳で購入したMazda 323F(日本での販売名 ランティス)は、ごく普通のクルマ。だからチューニングを決意しました。毎年、323Fに乗って近くの都市で開催される日本車フェスティバルに参加しますが、いつもすごく注目されるのが嬉しいですね。今まで施したチューニングは決して無駄ではなかった、と実感できますから。


サザン・カリフォルニア・ミアータ・クラブ(アメリカ)
サザン・カリフォルニア・ミアータ・クラブ(The Southern California Miata Club、略称SOCLAM)の歴史は、ミアータ(日本での販売名 ロードスター)の歴史そのもの。1990年に発足した同クラブは、南カリフォルニア在住のマツダ ロードスター愛好者が集う場所となった。ロサンゼルス大都市圏をカバーするこのクラブの会員数は150名超、ベンチュラ・カウンティからオレンジ・カウンティに至るまでのエリアに住む熱狂的なロードスター・ドライバーが名を連ねる。
クラブの主な活動は各地域で開催されるソーシャル・ラン、テック・デイ、さらには南カリフォルニアの有名道路や景色の良い裏道でのランなど。山脈や砂漠、浜辺や渓谷など様々な地形が存在する南カリフォルニア圏内でタバーン(居酒屋)のあるワインディングロードは、すでにSOCLAMが制覇していると言っても過言ではないだろう。
インタビュー
マツダ・カナダ マスター・テクニシャンの仕事に迫る!
カナダのシャーウッド・パークにあるマツダディーラー、パークマツダ(Park Mazda)。
パークマツダのマスター・テクニシャン、ジョーイ・マクリーディにテクニシャンとしての役割や将来テクニシャンを目指す人へのアドバイスを聞いた。
マツダでの勤務年数は?
マツダのテクニシャンとして10年、働いています。
マツダで働くようになった経緯は?
高校を卒業した後、マツダのオートモーティブ・アプレンティスシップ(自動車技能実習制度)に参加しました。クルマを修理することが大好きだったので。
マツダ車を点検してトラブルを解決するまでの過程を教えてください。
テクニシャンとして、捜査を行うように問題の根本的な原因となりそうな全ての手がかりを探ります。お客様を乗せてクルマを運転し、お客様が問題視している点を正確に把握した上で診断を行う場合もありますね。
マスター・テクニシャンにとって最大のチャレンジとは?
テクニシャンとして日々成長し、より良いサービスをお客様に提供すること。
マツダのマスター・テクニシャンという誇りを持って仕事をすること。
マツダのテクニシャンを目指す人へのアドバイスをお願いします。
私はマツダのクルマを非常に誇らしく思っています。テクニシャンを目指す人たちも、マツダ車に誇りや情熱を持っていて欲しいですね。
マスターとして、実習生へのメンタリングを行ったりするのですか?
同僚のテクニシャンや実習生たちにサポートやメンタリングを行っている他、模範となる行動や態度を自ら示すよう、心がけています。


ミアータズ・オブ・マスコーカ(カナダ)
ミアータズ・オブ・マスコーカ(The Miatas of Muskoka)の会員は、うねった田舎道やカナダで最高とされるホリデー滞在地に隣接する湖のクルージングを通じて親交を深めている。2010年、オンタリオ州ブレイスブリッジ在住のゴードン&ローレル・ボールドリー夫妻が知り合いのMX-5オーナー10名を誘い、「ミート&グリート」と呼ばれる交流会を開催したのが同クラブの始まり。その後、数多くのクルーズが企画され、会員同士の結束が強くなっていった。現在の会員数は33台、マスコーカ地域や隣のシムコー・カウンティのMX-5ドライバーほぼ全員が会員だ。主な活動は2週間に1回開催されるアイスクリーム・ラン、月1回のドライビング・アドベンチャー、そして毎年秋に湖で行われる紅葉ツアーなど。






Mazda MX-5 クラブ・オブ・ビクトリア・アンド・タスマニア(オーストラリア)
幅広い年齢のオーナーや車種に門戸を開いているMazda MX-5 クラブ・オブ・ビクトリア・アンド・タスマニア (The Mazda MX-5 Club of Victoria and Tasmania)。南半球で最大のMX-5集会を開催したという記録を持つ同クラブは1990年の発足以来、ビクトリア州とタスマニア州合わせて870人超という会員規模に成長した。約30年前、マツダ・オーストラリアがMX-5オーナー向けに開催した集会をきっかけに発足したこのクラブ、現在はほぼ毎週行われるソーシャル・ランに加え、充実したモータースポーツのスケジュールを運営、来年は発足30周年を迎える。
Around the world
世界のマツダ・ニュース

西日本で発見されたマツダ RX-7 254i
1991年、マツダはル・マン24時間レースを787B 55号車で優勝、この伝説的な勝利はマツダが1970年から開始した独自のプログラムの集大成となった。787Bの前身の一つ、RX-7 254iは1982年にル・マンに参戦した後、日本のレースシリーズを転戦し、1984年に富士1000kmに参戦したのを最後に行方不明となっていた。最後のレースから35年後、RX-7 254iは西日本で発見され、フルレストアが計画されている。

ニュージーランドでRotary REunion 2019開催
今年の2月、マツダがスポンサーを務めるニュージーランド最大のロータリーイベント、Rotary REunionがニュージーランド北島中部にある都市、タウポにて開催された。5年目を迎える同イベントが開催されたタウポのモータースポーツ・パークには1000人の観客が集まり、400台のロータリーエンジン車の走行を観戦した。週末に渡って行われた同イベントはクルージング、ドラッグレース、バーンアウトなど盛りだくさんの内容で、ハイライトのグリップ・セッションとクルマの外装の磨き上げを競うShow n Shineコンテストでは大いに盛り上がりを見せた。

新型MAZDA3に搭載されるマツダの車両運動制御技術「G-ベクタリングコントロールプラス(GVC Plus)」
深化した「魂動」デザインを採用した新型MAZDA3。その内部には、最新テクノロジー「G-ベクタリングコントロールプラス(GVC Plus)」が搭載されている。新世代車両運動制御技術「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)」の第2弾として開発されたこの技術は、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、車両の横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、四輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現する制御技術の第1弾、「G-ベクタリング コントロール(G-Vectoring Control、GVC)」の進化版。旋回中のドライバーのハンドル戻し操作に応じて外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで安定性を向上する「G-ベクタリングコントロールプラス」は、今後発売される全モデルに搭載される。

マツダ本社での社会科見学
マツダ株式会社は1996年以来、日本の自動車産業への関心や興味、理解を促すため、小中学校の社会科見学を受け入れている。生徒たちが見学できるのは、日本で生産されたマツダ車を海外に運ぶコンテナ船だ。直近の社会科見学では、70名の生徒が広島県安芸郡のマツダミュージアムを訪問、その後宇品工場で生産されたマツダ車が自動車専用運搬船PCTCヘスティア・リーダーに載せられる様子や運搬船内部を見学した。










ロードスター30周年の
メモリアルイヤー記念イベント第一弾
3月25日に東京ミッドタウン日比谷にて、「SPINGLE MOVE×MAZDA」と題したトークセッションを行いました。
レザースニーカーブランド、SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)は、職人気質あふれる街、広島県府中町で生まれ、職人の手仕事で日本人の足型に合う究極の履き心地を持った靴作りを追求しています。マツダも人間の体の延長上にクルマがあるような、そんな「人馬一体」の乗り心地を追求して日夜開発を続けています。
そんな共通点の多い両社開発担当同士のトークセッションについて、お客様も「クルマと靴、双方とも人が移動する時に、楽しさや気持ちよさを伝えるモノであるように感じた」や「靴に関しては、正直はじめは興味なかったが、話を聞くうちに面白くなって興味が出てきた。」などのコメントをいただきました。




マツダの新時代の幕開け
2019年1月11日、幕張メッセで行われた東京オートサロンでALL-NEW MAZDA3(北米仕様ベース車)を日本で初公開しました。当日は、ニュースレター会員の方から15組の皆様をご招待し、MAZDA3開発者とのトークセッションを開催。
いち早く新しいマツダを体感いただきました。
開発者との対話形式でのイベントに参加された皆様からご好評いただきました。
当日のレポートはこちら(動画)から。


マツダ、AFLWノース・メルボルン・タスマニアン・カンガルーチームの単独スポンサーに
マツダはAFLW(AFLウィメンズ、オーストラリアン・フットボール・リーグの女性版)に所属し、新たに結成されたノース・メルボルン・タスマニアン・カンガルーズ(North Melbourne Tasmanian Kangaroos)と単独スポンサー契約を締結した。マツダは20年以上、AFLノース・メルボルン・フットボール・クラブを支援しており、今回締結した単独スポンサー契約はその延長線となる。前後にマツダロゴが記されたユニフォームを纏ったノース・メルボルン・タスマニアン・カンガルーズの女子選手たちは2019年、華々しいデビューを飾った。スター選手揃いのチームを率いるキャプテンは、2018年AFLWプレミアシップ・プレイヤーでAFLWベスト&フェアレスト賞(フェアプレーが顕著だった最優秀選手に贈られる賞)を受賞したエマ・カーニー。マツダ・オーストラリアでマネージングディレクターを務めるビネシュ・ビンディは契約に関して、長年培ってきたノース・メルボルンFCとの関係を踏まえ、「自然な成り行き」だったとコメントした。








ロードスター30年の物語
4月5日に幕張メッセで行われたオートモービルカウンシル。2016年から毎年行われているこのイベントは、日本におけるクルマ文化を醸成することを目的に開かれており、マツダも4年連続でブースを出展しました。
今回のマツダブースのテーマは、ロードスター30周年。
ロードスターの歴史を振り返りこれまでロードスターを育ててくださったお客様への感謝を表すとともに、これからもロードスターをつくり続けていくというメッセージをお伝えしました。
当日はロードスターの10周年記念車、20周年記念車の他に、日本初公開となるロードスター30周年記念車やRS22 Miata MX5 Club Racerが展示され、来場のお客様の注目を集めていました。